640: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 00:23:27 O
たかが嫁だろ。何でそんなに必死になれるんだ?

数年前、農家の嫁取り騒動でじいちゃんがこ○されかけた。

あの時ほど人に鮮明な殺意を覚えたことはない。

642: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 00:55:44 0
>>640 
さてkwsk聞こうか


644: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 01:44:47 O
kwskサンクス。 

今まで誰にも言えなくて、本当は誰かに聞いて欲しかったんだと思う。 

誘い受けウザくてごめん。
長くなるけど書いてきます。 

祖父の実家は小金持ちの農家。
大叔父(祖父の兄)が今の本家当主。 

大叔父には一人息子がいるのだが、生まれつきの知恵遅れ。 

可愛い息子(40代)を結婚させたいが、金はあれど障害者&大叔父夫婦の性格の悪さが原因かなかなか嫁がつかまらない。 

そこで大叔父は私(当時ハタチ大学生)に目をつけたらしい。 

なぜ私かは「ちょうどいい年頃だし、名の通った大学に通ってるんだからうちの息子にぴったり」だったそうな。 

確かに従姉妹の中では一番年長(次に年長の子は小学生)だが、通ってるのは底辺国立大なんですが…。 

「卒業するまで待ってもいい、嫁にこさせろ」と祖父に打診するも、祖父はもちろん可愛い孫をそんなところに嫁に行かせるわけがなく「年寄りが若いものの縁談に口出すものじゃない」と即座に断った。 

大叔父ブチキレで「息子は次の当主だぞ!当主の嫁にしてやると言ってるのに、お前は孫が可愛くないのか」とわめくわめく。 

その後もネチネチと電話してきたらしいが、その度に祖父がきっぱり断っていた。 

その後しばらく連絡がなかったのでやっと諦めてくれたかと思っていたが、修羅場はそれからだった…



645: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 01:56:18 0
しえん 


646: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 02:01:38 0
細かいようだけど叔父じゃなくて伯父


647: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 02:44:36 O
>>645 ありがとう 
>>646 そうなのか。勉強になったよ、ありがと 

しばらく振りに大伯父から電話があった。 

うんざりしつつ祖父が出ると、内容は予想とは違うものだった。 

年齢差もあるし私が卒業するまで数年かかるから、私の嫁取りはやめるとの事。 

ホッとする祖父。
だが、予想外はこれだけではなかった。 

「お前んとこの出戻り娘なら、すぐにでもうちに来れるだろ」 

つまり、伯母(祖父の娘、30代バツイチ子持ち)を嫁によこせという事だった。 

というか、年齢的にはまず伯母を嫁にと考えるはずなんだが…。

大伯父としては「かなり妥協した」事らしい。 

「三十路を超えた、それどころか一度捨てられたアバズレをもらってやるんだから半分ボランティアみたいなもの」なんだそうな。 

ちなみに伯母の離婚原因は、夫のDV&浮気&浪費。

夫もクソなら義親もクソで、さんざん伯母をいびり倒した上に一文無し・夫の借金つきで追い出した。伯母は決してアバズレではない。さんざん苦労しながら、女手ひとつで2人の子供を育てる立派な女性だ。 

そんな伯母が大伯父の家に行ったって、イビる人物が代わるだけで幸せになれるはずがない。 

勝手に話を進める大伯父を止めて、祖父は「孫も娘も結婚相手は自分で決める。もうその話はよしてくれ」と頼んだ。 

そこからは「ふざけるな。娘がいやなら孫をよこせ」「だから2人とも嫁にはやらん」「よこせ」「やらん」のループ。



652: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 03:46:10 O
遅くてごめん。
文章書くの下手で… 

そのうちに我慢ならなくなった大伯父が「兄が困ってるのに助けないなんて、お前など弟ではない。今まで家族のよしみで金だって貸してやったのに。そんな事なら今すぐ返せ」と。 

祖父は昔会社を興していた。 

もちろん金融機関から融資を受けるつもりだったが、大伯父が「金利がもったいないだろ。俺が金を貸す」と言ってポンと資金をよこしてくれたそうだ。(これだけ聞くと大伯父がいい人なんだが、実際には「あの時金出してやっただろ」とちょくちょく返済とは別に金を出させられたりこき使われたりした) 

その後事業は一旦軌道にのるが徐々に思わしくなくなっていき、会社は倒産した。大伯父への借金はまだ残っていたので、細々ながら返済しているところだった。 

祖父が嫁取りの標的にされた理由はそこだった。

金を返すか嫁を差し出すか、どちらか選べということなのだ。しかし祖父はまとまった金を用意するのが難しい。ならば嫁をよこすしかない。

大伯父はそれをわかって言っているのだ。 

この時弁護士にでも相談すればよかったのだろうが、家族絡みの事だったからか祖父はそれをせず、一人で考え込んだ。 

自分のために娘や孫を苦しませるわけにはいかない。 

考えて考えて、考えてすぎて「老いた自分が若者の邪魔をしている。自分さえいなくなれば丸くおさまる」と思ってしまったらしい。 

そして、自殺未遂を計った。



656: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 04:41:16 O
伯母からの連絡を受けてみんなで病院に直行。 

病院に着くまで、何で?じいちゃんボケてもないし元気だったじゃん!と涙目でぐるぐる考えてた。 

まさか私のことで悩んでたなんて思いもよらず、じいちゃんのバカバカって繰り返し思ってたよ。 

ひとまず一命を取りとめてホッとした。 

けどまだ気持ちが落ち着いてないかもしれないから、問い詰めないようにしようと集まったみんなで話し合って決めた。(ちなみにこの「みんな」には大伯父も入ってる) 

それから祖父が事情を話してくれるまでは、しばらくかかった。自分を責める言葉ばかりで、何がそこまで祖父を追い詰めたかは言ってくれなかった。

空白の時間の中でみんなが理由を想像していたため、今まで登校拒否してゲーム三昧してた従兄弟がまじめに学校行くようになったりした。以前から祖父に怒られていたらしい。 

しばらくして、祖父はぽつりぽつりと話してくれたそうだ。 

事の経緯。
自分の不徳が全ての原因であること。

誰にも迷惑をかけたくなかったが、既に迷惑をかけていて申し訳ないこと。 

最初に話を聞いた時は、何で誰にも相談しないでっていうか当事者の私や伯母さんにくらい言え!って思ってかなり怒ったけど 

「私や伯母に話が伝わることが一番避けたかった。あの子らが知ったら俺のために人身御供になってしまうかもと思った」 

じいちゃん…。伯母さんはともかく、私はそんな優しくないから大丈夫なのに。 



658: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 06:09:37 O
大伯父に対しては…なんていうのかな。 

「貴様には地獄すら生ぬるい」ってセリフがあの時は心から理解できた気がする。死にながらして生きる苦しみを味わって欲しい、みたいな。 

祖父関係の親戚は大伯父と絶縁。

行事に集まる人が減ったため、事情を知らない親戚は「?」と訝しげだそうだ。 

驚くことに祖父はまだ繋がりを持っている。 

「自分は娘にも孫にも恵まれた。けど兄には息子一人しかいない。これ以上人が離れていったらかわいそうだ」と。 

大伯父も反省したのか、嫁の事は一切口にしなくなった。 

借金がなければこうまで追い詰められなかったかもしれないから、確かにそれも原因のひとつだと思う。 

けれどそこまで追い詰めたのは「嫁取り」なんだ。たかが、本当にたかが嫁取りのために人が死のうと思い込んだんだ。 

なんなの?あんたら人の生死を操れるほどのお方なの? 

だったらそんなのは人間じゃない。
人間とは別の世界で暮らしてくれ。 

祖父も大伯父も特殊な例かもしれないが、こんな悲惨なことがあるなら家長制度なんてなくしちまえと思う。 

以上、長々とした文を読んでくれてありがとう。 

リアルタイムで読んでくれた人がいたら、書くの遅くてごめん。もう朝だね… 
吐き出せてスッキリしたよ。 


660: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 07:41:58 0
>>644 
聞かせてくれてありがとう 
おじいさんが膿家じゃなくて本当によかった 
一命を取り留めたのは天の助けだなぁ


664: 名無しさん@HOME 2009/02/06(金) 09:14:15 0
>>658 乙 
お祖父さんは本当に心のやさしい人なんだね。 
追い詰められてノイローゼ気味になってしまったのかもね。くそ大伯父のせいで。 

お祖父さんが長生きして、>>658がいつか挙げる幸せな結婚式に出れる事を祈るよ



【法事の席で】農家の暗部 part122【嫁探し】